龍が好きすぎて、気づけば旅の目的が「龍に会うこと」になっていました。
子どものころから心惹かれ続けた龍。その存在を求めて、私は各地の寺院やアート作品を巡っています。
この記事では、そんな“龍好き”の私が出会った、迫力ある天井画や一枚の木彫の扉《昇龍》との出会いを通して、「自分の“推し”を巡る旅」こそが最強の開運ルートであるということをお伝えします。
パワースポットや吉方位だけが開運の方法ではありません。
あなたの“好き”が導いてくれる旅には、もっと深くて温かな力が宿っているのです。
龍に導かれて――龍を探す旅と、私だけの開運ルート
小学生の頃から龍が大好きでした。工作で龍の絵を描き、新聞のチラシに載っていた龍の掛け軸を切り抜いてスクラップしていたほど。大人になった今でも、その熱は冷めることなく、時間を見つけては“龍”を求めて各地を旅しています。
私にとってこの“龍旅”こそが、最高の開運旅行。パワースポット巡りや吉方位旅行などもありますが、自分の「推し」を巡る旅ほど心に響くものはありません。
今回は、そんな龍を探す旅で出会ったいくつかの龍たちと、とっておきの一枚の扉をご紹介します。
禅寺に描かれた雲龍たち
禅宗の寺院では、法堂(はっとう)の天井に龍を描くことがよくあります。これは龍が仏法を守護する存在とされているためで、仏教に登場する八部衆のひとつにも「龍衆」としてその名が刻まれています。
全国各地にさまざまな龍の天井画がありますが、私が実際に訪れて感動したのは以下の3つです。
天龍寺(加山又造・雲龍図)
京都・嵐山にある天龍寺の法堂には、1997年に加山又造によって描かれた雲龍図が広がります。和紙ではなく板に直接描かれているため、その迫力と存在感は圧倒的。土日祝や春・秋の特別拝観時に見ることができます。

天龍寺 雲龍図

鈴木松年画伯の雲龍図
建仁寺(小泉淳作・双龍図)
建仁寺の法堂では、向かい合う2頭の龍が天井を覆い尽くす「双龍図」を見ることができます。こちらも近年描かれた作品で、畳108枚分というスケールに驚かされます。龍の「目はウサギ」「爪はタカ」「体はヘビ」など、神話と動物を融合させた伝統的な描法に感動します。

建仁寺 双龍図

方丈の襖に描かれている雲竜図

海北友松筆
こちらは、頭が駱駝、角が鹿、目が鬼、耳が牛、体が蛇、腹が蜃、鱗が鯉、爪が鷹、掌が虎に似るとされています
妙心寺(狩野探幽・八方睨みの龍)
こちらは1656年に描かれた歴史ある雲龍図。天井に直接描かれた龍は、どこから見てもこちらを睨んでくるような構図で、「八方睨みの龍」として知られています。360年以上たった今も色あせることのない迫力です。

妙心寺 雲龍図(八方睨みの龍)
そして出会った龍の扉――遠藤兆映《昇龍》
そんな“龍旅”の途中、まさに導かれるようにして出会ったのが、彫刻家・遠藤兆映氏による作品《昇龍》でした。
この作品は、実物大の木製の扉のレリーフ彫刻で、見る者を引き込むような躍動感あふれる龍が彫られています。木の持つ温かさと、龍のエネルギーが絶妙に融合した作品で、扉の向こうにまるで“別の世界”が続いているような錯覚すら覚えます。
遠藤兆映さんは、宮城県出身の木彫作家で、社寺彫刻や現代アートとしての木彫作品を多数手がけています。彼の作品は単なる装飾ではなく、「気の流れ」や「場の力」を意識した造形が特徴で、見る者の心に静かに力強く訴えかけてきます。
昇龍という名前が示す通り、この扉に描かれた龍は、まさに“天へと駆け昇る力”そのもの。どんな願いも背中に乗せて一緒に連れていってくれそうな、不思議な頼もしさを感じるのです。
この作品に出会ったことで、私の中で「龍巡り」は単なる趣味から、自分を整え、前向きに生きるための“心の旅”になった気がしています。

遠藤兆映 昇龍
推しを巡る旅が、最大の開運旅行
開運旅行と聞くと、パワースポットや神社仏閣、吉方位などが思い浮かぶかもしれません。けれど、私がおすすめしたいのは「自分の好きなもの=推し」をテーマに巡る旅です。
私にとっては“龍”ですが、人によっては猫だったり、花だったり、歴史だったり…。何でも構いません。その「好き」を追いかける旅には、自然と運が引き寄せられてくる気がします。
誰かにとっての開運ではなく、“自分にとっての開運”を見つけることが、いちばんの旅の目的かもしれません。
あなたも、自分の“推し”をテーマに、世界にひとつだけの旅を始めてみませんか?
龍が好きな方は、ぜひ私と一緒に龍巡りへ。
その先に、思いもよらない出会いと、ご縁が待っているかもしれません。
龍をめぐる開運旅行のまとめ
- 龍が好きという想いから、日本各地の龍の天井画や彫刻を巡る“龍旅”を楽しんでいる。
- 天龍寺・建仁寺・妙心寺など、禅寺の法堂には仏法を守護する象徴として迫力ある龍が描かれている。
- 遠藤兆映の木彫作品《昇龍》との出会いは、龍巡りの旅を「心の整う時間」へと昇華させた
- 開運旅行の本質は「自分の好き=推し」をテーマにすることにあり、結果的に心も運も整う。
- 龍龍以外でも、自分がときめく対象を巡る旅こそが、自分だけのパワースポットを見つける近道。
- 風水におけるリビングの龍の絵や置物の効果的な飾り方と最適な方位